お盆なので、日本中ご先祖さん達が帰ってきていて大にぎわいでしたね。
我が家では、今朝から小豆のおかゆを炊き、食べていただいてから午前中のうちに送っていきました。
お供えの野菜・果物・お菓子はもちろん、お迎え団子(おはぎ)に始まって、お迎えそうめん、野菜のおかずたち、ご飯、パンとコーヒー、日に何度も替えるお茶・・・と、義母がしんどいしんどいと言いながらも得心するまでやる接待には、さぞかしご先祖さんも満腹?(しかも外には無縁さん用のお供えもある)
各家でいろいろな決まり事があることでしょう。
受け継がれる伝統。うるわしい風習。などなど美しい言葉で表現されたりするわけですが、一歩離れて違う切り口でながめると、やらないと不安・やらないと文句言われる・やることになっているから、、、という単に思い込みや習慣にとどまっているだけのことが多いような気がします。
これらの行事を深く味わうとか意味を考えるとかは、なかなかしていないのでは?
スーパーでお供えパックになっている(よれよれの)野菜や砂糖菓子を何も考えずにカゴに放り込む動作には、思いはあまりこもっていそうにありません。
私自身はといえば、何種類もおかずを作りながら、正直なところちょっとめんどくさいなあ。。。仏さんになってるのになんでこんなに食べるんだろう。。。などなど(笑)
でも、ちゃんと自分の感情や行動は味わうようにしています(言い訳)。
さて、では私にとっての「ご先祖さんを大切にする」とは。自分そのものを大切にすることだと思っています。
自分自身の中にご先祖さんが引き継がれている。血縁や人種を越えて引き継がれているものもある。からだのはたらきや知恵や感覚自体が、自分でわからないところまで含めて大きな宝物。
せめて、習慣化した行事をやり過ごすだけじゃなく、決まり事をやったら自分がどう気持ちいいのか、去年と違うやり方をしたらどう感じるのか、仏壇に手を合わせた自分の姿勢を味わうとか、そんな視点も持っていたいなと思います。